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筋膜について

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What is 筋膜

近年、TVなどのメディアでも紹介され話題となっている筋膜ですが、その名の通り筋肉を包んでいる膜組織の事です。しかし、語源は”Fascia(ファシア)”からきており、Fasciaは筋だけでなく関節や内臓を包む膜でもあります。そのため、Fasciaが筋を包んでいる事が多いこともあり”筋膜”と訳されましたが、実際は全身の組織を包んでいる“膜”というのが正解です。筋膜に問題が起こると全身の様々な症状に影響することが明らかになってきており、近年注目を浴びています。筋膜の構造はミルフィーユのような層構造になっており、3枚の層でつくられています。3層の筋膜シートの間にはヒアルロン酸があり、互いに滑り合うことで筋膜全体が伸び縮みします。この筋膜間の滑走性が筋膜の機能に、とても重要な要素になります。

​筋膜の機能

筋膜には深いとろろにある深筋膜と浅いところにある浅筋膜があります。

◇ 深筋膜

体の力を全身に伝えてくれたり、筋肉の力の発火装置に火をつけ最大限のパワーを発揮する役割があります。

例)

・歩いているときに蹴った力が上半身に伝わり、背筋が伸びて前に進む力が生まれる

・野球のように下半身の力を腕に伝えてより速いボールを投げることが可能になる

◇浅筋膜

体のセンサーとしての役割があります。これは痛みや体の硬さといった感覚情報を脳に知らせてくれます。この情報により、痛い場所や硬い場所を無理に動かさずに、他の部位を動かすよう脳に気づかせてくれるため、私たちは知らず知らずに動きをかばうようになります。この動作が長く続くことで間違った動きの癖がついてしまいます。

動きの癖を改善したい場合は筋膜の機能を改善する必要があります。自分の体を自由にコントロールする事が苦手な方も、この筋膜のセンサー機能が低下していることで、自分の状態がうまく認知できないことが原因になっているかもしれません。

 

​筋膜の高密度化(硬さ)

筋膜が硬くなることを高密度化といいます。筋膜の間にあるヒアルロン酸はほとんどが水分であるため、普段はスベスベですが、様々な影響で水分が抜けて蜂蜜のようにベタベタになってしまう状態を”筋膜の高密度化”といいます。

筋膜が高密度化してしまうとどうなる?

▫全身に力がうまく伝えられなくなって筋力が低下したように感じる

​▫関節が中心からズレる

▫柔軟性がなくなる

▫神経が巻きこまれることで痛みになる

▫自分の体を自在にコントロールする事ができなくなる

▫内臓の動きが悪くなり、内科系の症状の原因になる

▫体の様々な症状に繋がる可能性がある​

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​様々な問題に筋膜の硬さが関わっている

​高密度化の原因

様々な症状の原因となる筋膜の高密度化ですが、その高密度化の原因は大きく以下の3つがあります。

①ケガ

捻挫や骨折などケガはもちろん、帝王切開などの手術など、あらゆる体の損傷により筋膜は高密度化します。重症度が高いほど、筋膜の高密度化も重症化する傾向があります。

 

②不動(動かなさすぎ)

デスクワークなど一定の姿勢を長時間するような仕事を長年したり、ケガや手術などによりサポーターやコルセット、ギプスで長期間固定してしまうと同じように筋膜が高密度化してしまいます。長期間の固定は特に影響するため、ケガや手術による固定は、その後に様々な症状となって影響する事があります。

 

③過用(使いすぎ)

不動と反対に、スポーツや仕事などで、特定の動きを何度も繰り返すことで筋膜は高密度化してしまいます。

 

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